YAMAHA FG251B
今回はYAMAHAのFG251Bを紹介します。FG251Bは年代物のアコースティックギターで、今なお多くのギタリストを虜にしている名品です。
FG251Bの名前を初めて聞くという方も、この記事を読んで興味を持っていただけたら幸いです。
最初にFG251Bの歴史について見ていきましょう。FGというのはフォークギターの略です。そして、FG251Bは1978年12月に発売されました。
FGシリーズは内部に貼られたラベルの色が発売された年によって赤、緑、黒、オレンジ、ベージュの5種類に分けられているのですが、FG251Bはオレンジラベルです。
赤~黒ラベルまでが俗にいう高級ギターの部類に入ると言われていますので、オレンジラベルはそれよりもやや廉価になっています。
当時の価格は25000円でしたが、現在の貨幣価値で言うと、4~50000円といったところでしょう。材質はトップにエゾマツ、サイドとバックにはインディアン・ローズ・ウッドが使われていて、きれいな木目が出ています。
インディアン・ローズ・ウッドは別名パリサンドルとも呼ばれ、高級ギターの素材に使われるハカランダにも引けを取らない美しさです。
現在のアコースティックギターよりもネックがやや太く、ヘッドはバルタン星人に似ているため「バルタンヘッド」と呼ばれています。
合板は、一枚板のように重量もありますので音に深みがあり、経年に伴う枯れた優しい奥行きのある音が耳に心地よく響きます。
昔から、「ヤマハのギターは外れがない」と言われていますが、まさにこのFG251Bもヤマハギターの良さを堪能できます。
中古のギターショップで試しに弾かせてもらうと、より良さが分かっていただけると思います。
また、ネットで現在も購入することが可能ですので、興味のある方はチェックされてみると良いかもしれません。
音色の好みは人それぞれですが、機会があったら、FG251Bを演奏してみてはいかがでしょうか。
柔らかい優しい音色が、若い方には新鮮に聞こえるかもしれませんし、ご年配の方にはご自身が子供だった昭和の時代が、甘酸っぱい思い出とともに鮮やかによみがえってくるかもしれません。
FG251Bを通して、アコースティックギターの良さを改めて感じられることでしょう。