ギターストロークとは
横浜のギター教室でも生徒からの質問が多い、ギターストロークで正確なリズムで綺麗に演奏するための練習法について解説します。ピックの持ち方、手首や腕の動き、ピックと弦の角度などを意識して練習することで、滑らかで美しい音を出すことができるようになります。
ギターストロークとは?
ギターストロークとは複数のギターの弦を同時にピッキングする、代表的なギター伴奏の演奏技術です。
コード楽器としての役割を担うと同時に、上下にストロークする技術はリズム楽器としての役割も担う重要な演奏技術です。
今回はギターストロークの基本知識と、ストロークの正しい練習法について説明したいと思います。私がレッスンを行っている横浜のギター教室でも、まずは基本のギターストロークについてしっかりとマスターできるまで指導を行っています。ギターストロークは様々なギター演奏の基本であり、正しい練習を重ねることで、正確なリズムでスムーズに綺麗な演奏をすることができるようになります。
ギターストロークの正しい練習法
ストロークの練習時のポイント(構え)
力が入っている状態では、リズムのコントロールやダイナミクスを付ける際のアクセントのコントロールなど、ストローク時の表現力が身に付きにくくなります。力を抜いてリラックスした状態を保つことから始めましょう。
肘をギターのボディに乗せ、力を抜いた状態を保ちながら肘を軸に手首を上げて構えをとります。手首とピックを持っている指先は小刻みに動く程度の力加減に抑えましょう。
ストロークの練習時のポイント(1)ピックの持ち方
初心者の方のストロークでありがちなのがアップの時に弦が引っかかることです。ピックの先をたくさん出すと弦と弦の間にピックが挟まって引っかかりやすくなります。ピックの先をあまり出さずに持つように意識しましょう。親指の先から2~3mmくらいの位置で持つようにすると、引っ掛かりがなくスムーズに右手が動くようになります。ただし、持ち方が深すぎると指が弦にあたってしまうので、ちょうど良い場所を見つけましょう。
また、ピックはつまむように持つのではなく、人差し指を下に向けてピックを置き、親指で挟むように持ちましょう。親指と人差し指以外の3本の指は力を抜いておきます。
ストローク中にピックが滑ってしまう人は滑り止めがあるピックを使うのもおすすめです。
ストロークの練習時のポイント(2)ピックを持つ指と手首の力を抜く
ピックに力を入れて握ってしまうと、腕全体に力が入って、(1)と同じく弦が引っかかって上手く弾けません。
手首が固まっていると腕の振りだけでストロークするくせがついてしまいます。すると、アップストロークが引っ掛かり、気持ち良いストロークができませんし、強弱もつけにくくなります。
ストローク時はピックを持つ指と手首に力が入っていないか常に意識するようにしましょう。
力を抜いてストロークすると初めは音が抜けたり引っかかったりすることもありますが、練習するうちに自然なストロークができるようになりますので根気よく練習してみて下さい。
ストロークの練習時のポイント(3)ピックの弦に対する角度
ストロークは、ピックが弦に対して垂直に下まで行くと6~1弦まできれいに音が鳴ります。初心者の方の場合、ダウンストロークの場合6弦に行くに連れて外側に手がはねて6弦の音が綺麗に出ない人が多いです。
ギターのボディにはピックガードと呼ばれる場所があります。
ピックガードにぶつける、またはぶつけるようなイメージでダウンするとちょうどよく垂直なストロークになります。ピックガードにぶつかることでガチガチ音が出ますが、少しずつ慣れてくればぶつからなくなります。1弦から6弦まで垂直に綺麗に手が落ちる練習と考えてください。繰り返すことでバランスよく弾けるようになります。
また、ダウンストロークの時は弦に対してピックが少しだけ上を向くように、アップストロークの時は逆にピックが少し下に向いて弦をなで上げるように、優しく弦に触れることを意識します。
ストロークの練習時のポイント(4)ストロークの軌道
ストロークする時に腕を振り子のように大きく振りすぎると、余分な力が入ってしまいますし、速いストロークに対応できません。ストロークの幅は基本的に最小限にすることを意識して弾きましょう。
美しくスムーズなストロークは意識と反復練習が大切
今回はギターストロークの正しい練習法を紹介しました。全てのコード演奏はこのストロークの応用で弾けますので、意識して練習してみてください。自分のストロークの動画や音を録画して見返すのもおすすめです。自分の動きや音を聞いてぎこちない部分を認識することで、より意識して改善していくことができますよ。