ギター上達法!その36(脱初心者~29)色々なジャンルを聴いてみよう16
ギター教室でエレキギターレッスンやエレキベースレッスンを習い始めると、出来るだけ早く初心者を脱したいと思われるでしょう。初心者と上級者の違いの一つはやはり知識の量でしょう。音楽には様々なジャンルがあります。
様々なジャンルを聴いたり触れたりすることで、そのジャンルならではのテクニック、表現方法、リズム、サウンドなどの演奏手段を知るきっかけにもなります。
自分の中の音楽のレベルを上昇させるための手段の一つとして、多くの音楽を聴いて触れることはとても良いことです。今回は数あるジャンルの中からメロコアについてご紹介していきます。
メロコアを聴いてみよう
メロコアとはメロディック・ハードコアの略称で、パンクロックの中のひとつの種類です。この言葉自体は和製英語であり、日本でのみ使用されているもので欧米ではパンクやアメリカン・ニュー・パンクと呼ばれることが多いです。
また海外のメロコアは日本よりハードコアの要素が強く、日本内でメロコアと定義されているものとは少し違っています。元となっているパンクロックは1970年にアメリカ西海岸で生まれたものです。
従来のロックに反発して激しく荒々しい表現法を強調する攻撃的なロックですが、そこからさらに過激なサウンドを出すのが1980年代にアメリカやイギリスで発達したハードコア・パンクロックです。
怒りや衝動を直接的にぶつける荒く攻撃的な演奏で、曲は短いものが多いです。そしてさらにそのハードコア・パンクロックを元にしてアメリカ西海岸で生まれ、1990年代に世界的に流行したのがメロコアです。
メロコアの大きな特徴なっているのは、2ビートの裏打ちで非常に速いドラムのリズムが刻まれるということと、2から3分程度と楽曲自体が非常に短いということです。
曲の長さでいうと、1分程度で終わってしまうものもあるほどです。そしてキャッチーで流れるようなメロディと切なさや哀愁のある歌詞が中心となっており、これがリズムを重視するハードコアとの大きな違いとなっています。
偏らずに様々なジャンルの音楽を聴くことによって、自分の中にリズムやメロディーを取り込むことが出来ます。それによってギターを演奏する際の表現力も向上させることが出来ますので、結果として演奏を上達させて初心者を脱することに繋がります。
今回ご紹介したメロコアはあまり名前自体は知られていませんが、パンクロックの中のひとつの種類であり世界的に人気のある曲も多いですし、現在国内で人気のあるバンドの中でもメロコアを演奏しているバンドは多くあります。
2ビートの特徴的なリズムと流れるようで疾走感のあるメロディー、切なさの感じられる歌詞が大きな特徴のジャンルで、初めて聴く人にとってもキャッチーで聴きやすいものとなっています。これまであまり聴いてこなかったようであれば、ぜひ聴いてみることをおすすめします。