ギター上達法!その29(脱初心者~22)色々なジャンルを聴いてみよう9
音楽には様々なジャンルがありますが、ギターを上手に弾けるようになるためには幅広いジャンルの音楽に触れることも大切です。今回は基本的なクラシックの知識をご紹介、ご自身の音楽の幅を広げて豊かな音楽ライフを送りましょう。
クラシックを聴いてみよう
ギター教室でエレキギターレッスンやエレキベースレッスンを受講する場合、代表的なロックやお好きな曲を中心にレッスンが進められることが多いかと思いますが、それ以外にも色々なジャンルの音楽を聴いてみることでご自身の音楽の幅が広がり、ギターの奏法にも取り入れていくことができるためおすすめです。
今回はクラシックの基本的な知識をご紹介していきたいと思います。
クラシックは、日本語に訳すと古典的という意味になりますが、音楽においてはポップスなどとは対極的に、ヨーロッパをメインとする芸術音楽のことを指します。クラシックの歴史は古く、時代による曲調の違いによっていくつかの種類に分類されています。
まず、6〜17世紀の中世ルネサンス時代の音楽は、もともと教会音楽から派生したものがほとんどで、聖歌から合唱へと変化し、富裕層へ浸透していったのが始まりです。
その後バロックと呼ばれる17〜18世紀には楽器自体が進化し、同時にオペラも誕生しました。この時代は絶対王政の全盛期でもあり、宮廷向けに奇抜な音楽が作られました。18〜19世紀頃になると、バロックとは対極的に芸術表現のための音楽が多く作られるようになり、同時にソナタ形式と呼ばれる4章から構成される音楽が確立されました。
19〜12世紀頃はロマン主義と呼ばれ、音楽が富裕層から市民へ行き渡った時代です。古典のベースを元にしながらも感受性を大切にした音楽が生まれました。
最後に近代・現代ですが、感受性や主観に重きが置かれ更に新しい表現が生まれたため、場合によっては複雑に思われることもありました。このように大きく分類してもそれぞれの雰囲気が異なるのも興味深いところです。
クラシックはその複雑な構成により、聞くことで脳が活性化されて記憶力が高まるなど、人間に与える様々な影響があるとも言われているジャンルです。
クラシック音楽をギターで弾く機会は多くないかもしれませんが、クラシック音楽から派生させたメロディをギターの演奏に取り込むなど、インスピレーション源として活用することもできます。
まずは王道曲から聞いてみるのも良いですし、好きな作曲家を見つけて聴き込んでみても新たな発見があるかもしれません。