ギター上達法!その28(脱初心者~21)色々なジャンルを聴いてみよう8
今回はアルゼンチンの音楽、タンゴについてご紹介いたします。タンゴは1870年~80年頃、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで誕生したダンス音楽です。
ヨーロッパから移住してきた白人のクラシック音楽の要素とアフリカから労働者として連れてこられた黒人のリズムが混ざり合ってできた音楽と言われていますが、これはタンゴに限ったことではなく北米・南米全般的に言えることでしょう。
アルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴ
タンゴは大きく分けて本場アルゼンチンで発展したアルゼンチン・タンゴとヨーロッパで発展したコンチネンタル・タンゴの2種類に分かれます。
アルゼンチン・タンゴは鋭いスタッカートでリズムを刻み、打楽器が入ることはありません。コンチネンタル・タンゴはよりクラシック的でビッグバンドでも演奏され、アルゼンチン・タンゴに比べ、上品なタンゴと言えるでしょう。
初期のタンゴと現代のタンゴ
初期のタンゴは現代のタンゴとは大きく違ったようです。初期のタンゴは速いテンポの曲が多かったのに対し、現代のタンゴは遅いテンポの曲が多くなっています。また楽器の編成も初期のタンゴではギター、バイオリン、フルートで演奏されるのに対し現代ではアコーディオンやバンドネオンがメイン楽器となっています。
バンドネオンとは1840年頃ドイツの楽器製作家ハインリッヒ・バンドによって考案されたアコーディオンのような蛇腹の付いた楽器です。
アコーディオンよりも小型な楽器で、アコーディオンとの一番の違いとなるのは鍵盤がなく、鍵盤の代わりに両脇にボタンが付いていることです。和音もメロディも弾けることでギターの座を奪いタンゴを演奏するメイン楽器に移り変わっていきました。
リズムの特徴
タンゴのリズムの特徴はやはりスタッカートとアクセントを使用したリズムの鋭さでしょう。スタッカートとアクセントをここまで効果的に使って表現する音楽はタンゴ以外にないといっても過言ではないでしょう。アフリカのリズムとヨーロッパのハーモニーが見事に融合した音楽です。
これを機にタンゴを聴いてみてはいかがでしょうか?