ギター上達法!その27(脱初心者~20)色々なジャンルを聴いてみよう7
ボサノバは、そのゆったりとした曲調に誰もが落ち着く、魅力溢れる音楽です。ガット弦ギターを主体としたアコースティックなサウンドは聞き心地が良く、一度演奏してみると、その魅力に惹かれる事間違いなしの楽しい音楽です。演奏するもよし、聴くだけでもよし。ボサノバに一度はまってみませんか?
ボサノバを聴いてみよう
JAZZYでゆったりとした雰囲気のボサノバは、カフェなどで流れているイメージがありますよね。落ち着いたテンポが特徴のボサノバは、フランスあたりが発祥だろうか?と想像する人が多いかもしれませんが、その発祥は意外にもブラジル。ちなみに、ブラジルの公用語であるポルトガル語で、ボサノバの「ボサ」は「魅力」「隆起」、ノバ「新しい」という意味であるのだそう。
つまりボサノバはニューウェーブという意味の音楽になるわけです。1950年代終わり頃、当時ブラジルには自国の音楽というものがなく、多くの若者がアメリカから輸入されたジャズを聴いていました。
しかしそれらだけに捉われず、オリジナル性のある、自分たちの音楽を求めていたブラジルの若者達が作った音楽、それこそがボサノバの発祥とされています。ボサノバ創始時代における有名なプレイヤーが、ジョアン・ジルベルトという人物です。
歌とギターのコンビネーションという、ボサノバの根幹を作り上げた彼の出現により、ボサノバは若者達の間で大流行を遂げ、瞬く間に国中に広がっていきました。
ジョアンの出現により、インスピレーションを受けて数々のボサノバの名曲を世に作り出したのが、アントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)というプレイヤーです。ジョアンとトム、2人の名前は、ボサノバを演奏する上ではなくてはならない程の伝説となりました。
同時代に生きた彼らは常に新しい音楽を追及し続け、現在のボサノバの原型を生み出したのです。ボサノバの魅力は何といってもゆったりとした語り口のような歌声と、それに合わせた自然なギターの音色でしょう。
カフェや自宅でのんびりと過ごしたい、そんな時間にぴったりの雰囲気を演出してくれる音楽です。また、アレンジが効きやすいというのも魅力の1つでしょう。Jpopやロックも、ボサノバに変えれば普段とはまるで違う音色に変化し、聴く側を飽きさせません。
カフェのBGMなどでは多用されるボサノバ。ただカフェだけでなく、普段の生活の中に取り込むと、もっとリラックス出来る事間違いなしの美しい音楽です。アレンジして演奏しても楽しいですので、ライブなどでも人気が出るジャンルです。
ギターで演奏するには少々難しいイメージのあるジャンルですが、少しでも興味を持った人がいれば、ギター教室で挑戦してみてはいかがでしょうか。