ギター上達法!その22(脱初心者~15)色々なジャンルを聴いてみよう2
1900年頃から誕生し、100以上の歴史を持つジャズ。現代のポピュラー音楽の基礎はジャズから出来ているといっても過言ではありません。
デキシーランドジャズ、ビッグバンドジャズ、ジプシージャズ、ビバップ、クールジャズ、モードジャズのようにジャズは年代や地域によって様々です。
奏法等の技術は勿論、演奏における発想法も学ぶべきものが多いのでこの機会にジャズを聴き始めてはいかがでしょうか。
ギターの技術向上の為に色々なジャンルの曲を聴いてみましょう。ジャズは即興をメインとした音楽ですので、即興ならではの楽しさがあります。
また、ジャズには様々なテクニックが盛り込まれており、他のジャンルに活かせる事も出来ますので、積極的に取り組んで行きましょう。
ジャズの魅力であるアドリブを出来るようになれば、楽しさから高いモチベーションを保てますし、一番大切とされているリズムを合わせる事も覚えられます。
ジャズはブルースから派生した音楽です。西洋音楽とアフリカ音楽を組み合わせたジャンルであり、ブルースの要素を組み込んだと言ってもよいでしょう。
1900年頃にニューオーリンズで誕生したと言われていますが、ハッキリとした起源は分かっていません。
ブルースが流行し始めたのに加えて、西洋楽器を用いたマーチングバンドが出た頃に、様々な音楽が化学反応を起こした音楽がジャズです。
様々なジャンルが融合していますので、沢山の技術が盛り込まれている事も特徴の一つです。
ジャズの歴史の中でギターが主だって登場するのは1930年代です。ギターはご存知の通り、アンプから出る音量をもって初めて管楽器や打楽器に負けない音量になります。
しかしギターアンプが登場するのは1930年代。つまり、1900年から1930年の間ではギターアンプが存在しないため、ギターは生音で演奏するしかありませんでした。
1930年代にギターアンプが登場してからは、ギターの役割も大きく変わります。ギターのエレクトリック化により、ビッグバンドのような大人数の中でも音量が出せることから、主旋律を弾いたりソロパートを弾いたりするリード楽器としての役割も任されるようになります。
1940年代ではアドリブでの演奏をより追求しようとする演奏者が増え始めます。毎晩のようにジャムセッションが行われ、その延長線上に誕生したのがビバップジャズといわれます。
演奏への追求、音楽的理論の追求により、より複雑なリズムが生まれ、現代音楽の基礎ともいえる音楽理論が形成され、音楽が最も発達した時代ともいえるでしょう。
ジャズは敷居の高い音楽という認識が多いようですが、ジャムセッションのように誰とでもその場で演奏できるという面から考えると、ジャズ以上に敷居の低い音楽はないともいえます。