ジャズギターの独学が難しい理由|練習法や教室の選び方も
ジャズに魅了され独学でジャズギターを始めた人も多いのではないでしょうか。
独学でも練習さえすれば弾けるようになると思っているかもしれませんが、ジャズギターは複雑で習得は決して簡単ではありません。
ここでは、ジャズギターを独学で習得することの難しさ、独学での練習方法、ギター教室に通うべきかどうかなどをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
ジャズギターの独学での習得が難しい理由
ジャズとはどんな音楽なのか分からない方もいるのではないでしょうか。この理解できない部分こそジャズの難しさであり、ジャズギターを独学で習得することが難しい理由です。
ここでは独学が難しい理由を3つ挙げてみましたので、順に見ていきましょう。
■ジャズは音楽理論が不可欠
ジャズはこれさえ覚えれば演奏やアレンジができるという単純なものではありません。
一般的なギターのコードやスケールといったポピュラー音楽理論も元々ジャズ演奏のために作られたものです。つまりジャズを知るには音楽理論を知ることが不可欠になります。
音楽理論という音楽教室や音大で学ぶ知識を、教本やSNSを参考に独学で習得するには相応の覚悟が必要だということは念頭に置いておきましょう。
■コードやスケールが複雑
ロックやポップスといった他ジャンルのコードやスケールに比べると、コード進行は少し複雑です。
ジャズ特有のテンションコードを使ったコード進行は他ジャンルよりも頻繁に一時転調することが多く、理解や技術の習得が難しくなります。
■ジャズ特有のリズム
ジャズで重要になってくる要素がリズムです。聴き馴染みのあるロックやポップスであれば8ビート、16ビートなどが一般的ですが、ジャズは4ビートが多用されています。
シンプルで特に難しいというわけではありませんが、8ビートや16ビートなどが体に染みついているとなかなかリズムをとることができません。
ジャズギターの独学での練習法
人によってはギター教室に通うことが難しいため、独学でジャズギターを練習したいとい場合もあるでしょう。
そんな時におすすめしたい独学でのジャズギター練習方法をご紹介します。
■基礎知識
ジャズギターで最低限必要な基礎知識は「ギターの種類」「リズム」「テンションコード」「メロディックマイナースケール」「度数」です。
ジャズギターは主に「フルアコースティックギター(フルアコ)」と「セミアコースティックギター(セミアコ)」の2種類で、内部が空洞・半空洞の構造をした「箱モノ」と呼ばれます。
フルアコはジャズ感の強いメロウなサウンド、セミアコは力強さも併せ持ったサウンドが特徴です。ジャズ一本でいくならフルアコ、他ジャンルもやりたい人にはセミアコという感じで選んでみても良いでしょう。
続いてリズムですが、ジャズは4ビートとお伝えしました。これは裏拍子とも言い、1・2・3・4のリズムの1・3が表拍子、2・4が裏拍子にあたります。
テンションコードとは四和音の構成音の中で高音部に音が付加されたコードのことです。メロディックマイナースケールはメジャースケールの3番(3度)を半音下げたスケールのことで、3番(3度)が度数に該当します。簡単に言えばルートから数えた順番のことを度数と呼ぶのです。
■ 練習方法
まずは簡単なコード進行と、ジャズを弾くうえで重要なリズムの練習をしましょう。
コード進行については「ツー・ファイブ・ワン」というジャズでよく使われるコード進行のパターンがあります。キーがCであれば2度(Dm)、5度(G)、1度(C)と展開するパターンです。
慣れてくればセブンスを加えたコードや、転調コードを入れるとよりジャズ感が得られます。リズムの取り方については、メトロノームを使いながら練習すると良いでしょう。
ジャズギターは独学よりも教室で習うのがおすすめ
音楽理論やジャズ特有の技術など多くを学ぶ必要があるため、独学では上達が難しく途中で挫折することも珍しくありません。
弾きたいという想いをムダにしないためにも、ジャズギターを学ぶのであればギター教室に通うことをおすすめします。
教本やSNS動画だけでは得られない知識や技術をプロ講師から学べ、効率的な上達が見込めるのです。アドリブやアレンジなど高度な技術も夢ではありません。
ジャズギター教室の選び方
ジャズギター教室を選ぶ大きなポイントは「カリキュラム」「アクセス」「受講料」の3つです。
カリキュラムは「何をどのように学ぶか」という重要なポイントになります。受講生の目的や目標に合わない内容しか学べないジャズギター教室に通っていてもモチベーションが下がり、途中で投げ出すことにも繋がりかねません。
アクセスですが、なるべく自宅や通勤・通学先から近くて通いやすい場所を選びましょう。何回も通うことを考えれば、こうした部分もストレスに変わることがあります。
受講料については、基本受講料の高い安いだけで判断することには注意が必要です。教室によっては基本受講料以外に入会金、教材費、スタジオ費など追加費用が発生するケースがあります。
長期的に通うことや得られる知識や技術も考慮したうえで、総合的にどうなのかを決めましょう。
ジャズギター初心者の方へ
ジャズギターを独学で習得することの難しさ、基礎知識や練習方法などご紹介してきました。
どのジャンルも独学は難しいですが、その中でもジャズは難易度が上がります。しかし、ギター教室に通えばプロ講師から多くのことを直接学べるので着実に上達できるのです。
横浜のギター教室「ギターの東大」ではジャズに不可欠な音楽理論を熟知し、演奏技術を持った講師陣が丁寧なレッスンを行っています。他教室とは一味違う無料体験レッスンも開催しているので、お気軽にお問合せください。