12弦ギターとは!?
通常のギターは6弦ですが、12弦あるギターを知っていますか?6本は主弦、もう6本は副弦になっていて、副弦は主弦に近い間隔で張られています。
両方の弦を指1本で同時に押さえられるので、6弦ギターよりも豊かな音色が出るのが特徴です。同じ様に12弦ベースも存在するのでエレキギターレッスン・エレキベースレッスンを受けている方は、ためしに演奏してみてはいかがでしょうか。
12弦ギターのチューニングは、6弦ギターよりも複雑です。6本の主弦は6弦ギターと変わりませんが3~6弦は1オクターブ上、1・2弦についてはユニゾンでのチューニングになるのが12弦ギターの特徴です。弦が増える事で音域が広がると思う方もいますが、そう言うわけではありません。
音域ではなく、あくまでも音色が広がる様に設計されているのでわざわざ別の音程にチューニングする必要はありません。
12弦ギターの中にはツインネックギターのように1つのボディに2つのヘッドがついているギターもありますが、このタイプも12弦ギターと同じチューニング方法なので注意が必要です。これらのギターのチューニングは慣れるまでは面倒に感じたり、音の感じが掴みにくかったりする方も居るかもしれません。
しかし単純に考えても通常の倍の音を鳴らすことが出来る12弦ギターは、広がりのあるサウンドを出すことが出来るので魅力的です。よりこの音を感じやすくするには、開放弦を含む和音構成を取るとよいでしょう。
12弦ギターの歴史を見てみると、もともとはアメリカのフォークソングなどで多く使用されていましたが、世界的有名アーティストが12弦のエレキギターを積極的に使用したことから、いろいろな人の目にも留まるようになり、12弦のエレキギターの知名度を上げることになりました。当時はそのアーティストに憧れて12弦ギターを始める方も多くいました。
12弦ギターはオクターブチューニング、またはユニゾンでチューニングした2本の弦に若干の音程のずれが生じるため、エフェクターのコーラスのようなウネリのある響きがあります。12弦ギターは6弦ギターに比べて独特な響きがありますので興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?