リズムの知識11
リズムがずれると本来とは違った曲のようになってしまいます。リズムが変わることによってジャンルが変わってしまうほどリズムは音楽の中でも大きな存在であり、曲のリズムに楽器の演奏が合ってこそ美しいハーモニーが生まれるのです。
今回は、リズムの速さ、テンポの単位について説明していきたいと思います。
BPMとはBeats Per Minuteの略であり、曲のテンポを1分間に感じる拍の数をもとに数値化したものです。
BPMの数値が大きければアップテンポな曲、小さければスローテンポな曲ということになります。BPM50までだとゆっくりとしたテンポに感じ、130を越えると速いテンポに感じられます。
音楽のリズムは私たちの感覚に大きく関わっていて、BPM70あたりが人の心拍数と同じテンポになるので、一番リラックスを感じる速さと言えます。
またBPM120前後だとウォーキング、150前後だとランニング時のリズムといわれています。リズムの合う曲を聴きながらランニングするというのは、実はとても理にかなっているのです。
楽器の練習においてもBPMを意識する事はとても大切です。リズムを守って演奏することは、曲想の表現に繋がります。BPMは音楽のジャンルによっても大きく変わってくる部分です。
Lentoはゆるやかにという意味の速度記号です。BPMが56前後になります。Andanteは歩くような速さでという意味です。
ちょうど私たちが歩くペースはBPM72前後のテンポになります。Moderatoは中位くらいの速さでという意味です。
中位くらいとはどれくらいか分かりにくいかもしれませんが、BPM132前後なので、ウォーキングのテンポくらいだと考えて下さい。
Allegrettoはやや快速にという意味なので、小走り程度のBPM132前後のテンポです。Allegroは快速にという意味です。BPM132前後なので軽くランニングする速さのリズムになっています。
テンポ記号には意味の表記が分かりにくい場合があるので、BPMと照らし合わせて日常の動作のテンポに置き換えてみると親しみやすいでしょう。