ミュートテクニック2
「ミュート」講座第二弾、今回はブラッシングについて横浜のギター教室講師がお話ししたいと思います。
ブラッシングを前回のブリッジミュートや、カッティングと似ているように感じますが、テクニックとして異なるものになります。それでは、ブラッシングの基本と練習法をお伝えします。
ブラッシングの基本
ブリッジミュートは弦の根っこの部分のブリッジあたりを押さえて音を出すものになります。カッティングは今後お話ししますが、言葉の通り音をカットするものです。簡単に言えば一度出した音を歯切れよく切っていくテクニックです。
そして、ブラッシングとは、弦を押さえない程度に触れることで音をミュートさせ、その状態でストロークするテクニックのことです。
複数の指で軽く弦を押さえるのがポイントです。効果音やリズムを際立たせる表現技法として使われます。
エレキギター、アコースティックギター問わず、ロックをはじめあらゆる音楽のジャンルで使える奏法なので是非身に付けておきたいテクニックの一つです。
特に、ロックでのスパイスとして使われることが多いです。音階はないので、譜面上では「×」で表記されます。
ブラッシングの重要性
前回のブリッジミュートも含め、ブラッシングもサウンドのメリハリをつけることができるため大変重要なテクニックです。
音程感が全くないため、打楽器でリズムを打つような役割を果たすことができます。曲の中ではリズムのアクセント、曲中のスパイスとなります。
ミュートのオンとオフを正確に行うためのコツや、理想通りの「ツクツク」といういい音が鳴っているかを確認しながら練習しましょう。
ブラッシング練習法
ブラッシングの原理は至ってシンプルですが、ブラッシングのテクニック難易度は高度です。
初心者の方がブラッシング練習をしているときのお悩みとして、「弦を軽く押さえているにも関わらず、余計な音が出てしまう」「ハーモニクスが鳴ってしまう」というものがあります。そこで、テクニックを身に着けるための練習法をお伝えします。
・軽く押さえているにも関わらず、余計な音が出てしまう
余計な音が出てしまう原因は、弦のミュートできていないためです。どの弦がミュートできずに鳴ってしまっているのかを確認してみましょう。またパターンによって左の指で押さえてミュートするのか、右手でミュートするのか必要に応じて使い分けましょう。
・ハーモニクスが鳴ってしまう
2本~3本の指で弦を触れることが解消法です。つまり、2本以上の指でミュートした上でブラッシングすることが理想と言えます。5フレット、7フレット、12フレット上はハーモニクスが鳴りやすいポジションですので注意して弾きましょう。
以上のポイントをおさえて、練習してみましょう。上手くいかない場合は、横浜のギター教室で直接指導いたします。最終的には左手だけでなく、右手でもブラッシングできるようになり、使い分けられるとよいです。