ボサノバ
ギター教室に通ってギタースキルの向上に頑張っていらっしゃる方も多いことでしょう。また、エレキギターレッスンやエレキベースレッスンに興味がある方も多いと思います。
ところで、皆さんはボサノバをご存知ですか?ボサノバは、1950年代の終わりから60年代前半に流行したのですが、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの開会式でも流れため、再度注目を浴びるようになりました。今回は、そんなボサノバの歴史や奏法についてご説明します。
ボサノバは1950年代にブラジルのリオデジャネイロで誕生した、比較的新しい音楽です。
当時のブラジルでは牧歌的な音楽が主流でしたが、それまでのブラジル音楽に満足できなかったリオの白人系の若者が、サンバや、当時アメリカで流行していたジャズを取り入れて誕生しました。
ボサノバの「ボサ」は「流れ」、「ノバ」は「新しい」という意味です。この言葉は、ある歌手のギター奏法を見た作曲家が命名したと言われています。
二人の出会いがなければ、ボサノバは誕生していなかったかもしれません。ギターがあれば、どこでも演奏できるボサノバの手軽さもあり、リオからブラジル全土へと急速に広がっていきました。
ボサノバは、当時の若者にとってポップスのような存在だったのです。
ボサノバではナイロン弦ギターを、ピックを使わずに指で演奏します。ボサノバの奏法の特徴の一つとして挙げられるのが「バチーダ奏法」です。
バチーダとは親指でベース音、人差し指、中指・薬指で高音のコードを弾き分けます。同じ曲であっても奏者の指の角度や爪の長さなどによって全く違って聞こえるのが、面白い点です。
ボサノバは基本的に2ビートで、バチーダ奏法ではタンブリンと呼ばれる打楽器のようにギターを演奏するのが特徴です。
ギターを奏でながら歌うわけですが、エレキギターのようにシャウトするのではなく、優しくささやくように歌うのがボサノバの特徴です。
アコースティックサウンドが好きな方やおしゃれな音楽が好きな方には是非お勧めしたい音楽です。
いかがでしたか?ボサノバは比較的新しい音楽でありながら、どこか懐かしいメロディーが魅力の一つです。
テンポが速い音楽や現代的な音楽も魅力的ですが、ボサノバのゆったりしたメロディーは、疲れた心を癒してくれるにちがいありません。
あなたもギター教室で、ボサノバの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。