チャーチリックピッキング
エレキギター、アコースティックギターには、それぞれによく使われる奏法や技法がありますが、エレキギターのみの奏法・技法、アコースティックギターのみの奏法・技法に納まるということはありません。
普段、エレキギターを弾かれる方もアコースティックギターで使われるテクニックを学ぶことは、基礎を固めて効率的に上達することができる大切な要素です。今回は様々な手法があるピッキングの中から、チャーチリックピッキングに関してまとめました。
チャーチリックピッキングは、ブルーグラスで用いられることが多いテクニックです。低音弦(主に3,4,5,6弦)でベース(またはメロディー)を弾き、高音弦(主に1,2,3弦)1,2,3弦でコードを弾くテクニックです。
ブルーグラスは、スコッチ・アイリッシュの伝統音楽をベースとして、1945以降に確立された比較的アップテンポの曲調がメインのジャンルですが、このテクニックをご自身の演奏に取り入れることで、人とはちょっと違った味を出すこともできます。
このテクニックは、伴奏テクニックの一つですが、一本のギターでメロディーとコードを同時に演奏するソロギターとしても可能なテクニックです。
フラットピックを使って3,4,5,6.弦でベース(またはメロディー)を弾き、1,2,3弦でコードを弾くことで、単独で演奏をしていながら、ギターとベースが2人いるような雰囲気を出すことができます。
動画は伴奏用チャーチリックピッキングです。4,5,6弦の単音ピッキングのピッキングコントロール練習が必須
チャーチリックピッキングは、ベースライン(またはメロディー)とコードを同時に演奏するテクニックのため、難易度の高いテクニックではありますが、まずはゆっくりなテンポから練習を始めていきましょう。
1,2,3,弦でコードを演奏する際には、初めのうちは全てダウンで弾き、慣れてきたらダウン、アップを混ぜていくのがおすすめです。そして、4,5,6弦の単音ピッキングは、ピッキングコントロールの練習が重要になってきます。
前提として、それぞれの弦を右手で判別できないことには弾くべき弦を間違えてしまうので、まずはどこに何弦があるかを認識できるように練習を行いましょう。
ポイントとしては、低音を大きめに弾くとわかりやすいです。また、ギターのボディに中指と薬指を触れさせて弾くと安定するのでこちらもおすすめの方法ですが、ご自身のやりやすい方法でできるだけ同じ音量を出すことを意識すると良いでしょう。
ピッキングは奥が深く、そのテクニックもシンプルなものから複雑なものまで様々です。今回ご紹介したチャーチリックピッキングも、繰り返し練習をして自由に弾けるようになるよう頑張って下さい。弾きたい曲を思いのままに演奏できるよう、諦めずにチャレンジしていきましょう。