ダウンアップ入れ替えテクニック
エレキギターレッスンをする際にぶつかる壁の1つが、ダウンピッキングとアップピッキングの入れ替えテクニックです。ピックを使い、上から下へ弾く事をダウンピッキング、反対に下から上に弾く事をアップピッキングと呼びます。これらをうまく入れ替えする事でより音楽らしさが増します。
ダウンピッキングはストロークの基本となります。連続で取り入れる事で、リズムを刻み、楽曲に流れを生み出します。ダウンピッキングをする際にはピックの持ち方に注意して下さい。ピックを6弦側に斜めに倒して弾くとストロークが滑らかになります。
手首を柔らかく使うのがコツなので、6弦から1弦に向かって流れる様に弾く様にしましょう。それでは下記のように全音符、2分音符、4分音符、8分音符の順にBPM100程度のテンポで、メトロノームに合わせてダウンピッキング・コードストロークを行いましょう。
【全音音符でダウンピッキング】
※①をダウンピッキング
① 2 3 4
【2分音符でダウンピッキング】
※①と③をダウンピッキング
① 2 ③ 4
【4分音符でダウンピッキング】
※①と②と③と④をダウンピッキング
① ② ③ ④
【8分音符でダウンピッキング】
※「&」を含めて全てをダウンピッキング
①&②&③&④&
次にオルタネイトピッキングでピッキングをしましょう。オルタネイトピッキングとはダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返すピッキングのことを指します。
上記の「8分音符でピッキング」は全てダウンピッキングでしたが、「&」の部分のみをアップピッキングに変更しましょう。そうすることでピッキングが「↓↑↓↑↓↑↓↑」のようにダウンピッキングとアップピッキングが交互になるオルタネイトピッキングになります。
さて、ここでピッキングの特性について考えてみましょう。ダウンピッキングは上から下に腕を振り下ろすため、下から上に振り上げるアップピッキングに比べて物理的にも感覚的にも力が入りやすいピッキングになります。
つまり意識的にアクセントをつけない限りオルタネイトピッキングでピッキングする「8分音符ピッキング」は、下記のようにダウンピッキングの「①②③④」が強く、「&」が弱くなります。
① & ② & ③ & ④ &
※下線部分が強く聞こえる
それではここから「8分音符ピッキング」をベースにダウンピッキングとアップピッキングを入れ替えるテクニックに挑戦しましょう。
ダウンピッキングとアップピッキングを入れ替えとは、本来ダウンピッキングになる個所をアップピッキングにする、または本来アップピッキングになる個所をダウンピッキングにします。これによって本来弱いピッキング箇所が強くすることが可能になり、このテクニックならではのアクセント効果が得られます。
下記のピッキングパターンを練習してみましょう。
【ダウンピッキングとアップピッキングを入れ替えパターン】
↓↑↓↓↑↓↓↑(ダウン・アップ・ダウン・ダウン・アップ・ダウン・ダウン・アップ)
① & ② & ③ & ④ &
※下線部分が強く聞こえる
ダウンピッキングとアップピッキングを入れ替えテクニックはリズムにメリハリを付けるとても便利なテクニックです。動画を参考に是非挑戦してみてください。