タッピングテクニック
今回はタッピングテクニックについての解説をしていきます。
タッピングテクニックとは、元々はハンマリング・オンのように弦を叩いて(タップして)音を出す奏法のことを指しましたが、現代ではハンマリング・オンに加え、プリング・オフを、ピックを持つ手の人差し指、もしくは中指で弦を叩いて音を出す合わせ技として認知されています。
ハードロックやヘヴィ・メタルなどのロックギタリストにも取り入れられてからは、より高速なフレーズとしての演奏が好まれ、テクニカルな奏法へと進化してきました。
~タッピングの種類~
●片手タッピング
ハンマリングとプリングで連続する2つ以上の音を途切れさせずに滑らかに続けて演奏を行うことができます。ピッキング奏法と合わせることで、速弾きにメリハリをつけることができます。
●両手タッピング
両手タッピングは両手でハンマリングとプリングを行い、指板全体を使うことができるようになります。
それにより、音域の広い旋律を演奏できるようになります。
~タッピングの練習方法~
タッピングの練習をするときに特に注意するべき点は、
・リズム
・音量
・ピックを持ちながらタッピング
この3点をしっかりと押さえましょう。
プレーとして華があり、テクニカルで高等技術に見えるタッピングですが、タップする事はそれほど難しい技術ではありません。
しかし、ハンマリング・オン、プリング・オフ、ピックを持つ側の指で弦を叩くという3つのテクニックの合わせ技になることでその難易度は倍増されます。
そのため、タッピング奏法をよりよく聞かせるには、フィンガリングの基礎練習が必要不可欠になります。
まずはメトロノームのテンポに合わせフィンガリングの練習をしていきましょう。
最初から速いテンポではなく、ゆっくりなテンポで練習し、徐々にテンポを上げていきましょう。
次に音量を揃えることを意識していきましょう。
タッピングは弦を叩いて音を出す仕組み上、ピックで弦を弾くのとでは音量差が出てしまいます。これを解消するために、音をある程度歪ませて、小さな音でも音量を稼げるようにしておきましょう。しかし歪みが強くなるとハウリングしてしまいますので、タッピングしない弦はあらかじめピックを持っている手でミュートしておく必要があります。つまりタッピングは、ハウリングさせないフォーム、ミュートしながら演奏しなければならない奏法なのです。
最後にピックを持ちながらタッピングの練習をしてみましょう。中指でタッピングをする場合はピックを親指と人差し指で持ち、人差し指でタッピングをする場合は人差し指と中指に挟んで行いましょう。
他の練習同様に焦らず一つ一つできることを増やしていきましょう。