スライドテクニック
今回は「スライドテクニック」について説明します。
スライドテクニックとは、指でギターの弦の上を滑らせ、音が滑らかにつながっているような感覚で音程を上げ下げして表現するテクニックのことを指します。
ハンマリング・プリングの代用で使ったり、表現を少し変えたい時に使ったりします。
このテクニックは音符と音符の繋ぎ目を滑らかにする役割や装飾音符の役割として使用される、弦楽器特有の表現方法です。
それではスライドテクニックを練習してみましょう。
2弦5フレットを薬指で押さえ、ピッキングし、2弦12フレットまでスライドしましょう。
2弦12フレットを薬指で押さえ、ピッキングし、2弦5フレットまでスライドしましょう。
ポイント1
弦を押さえる際に力を入れすぎると、スムーズにスライドがしにくくなります。力を入れすぎず弦を押さえてスライドしましょう。
ポイント2
指だけでスライドするのではなく、腕全体でスライドする意識で動かしましょう。
スライドの効果は例えるなら、私たちが日常話している言葉の方言のようなものです。全く同じ言葉を東京の人が話すのと関西の人が話すのでは聞こえ方が違います。ギターフレーズもこれと同じであり、全く同じギターフレーズをジャズギタリストが弾くのとブルースギタリストが弾くのでは聞こえ方が違います。
もちろんこれはスライドのみではなく、ハンマリング、プリング、ベンド、音色、ダイナミクス(強弱)等、あらゆる表現法を駆使した結果ですが、一つひとつの技術が完成されているから成しえることなのです。
スライドテクニックに磨きをかけて、より豊かな表現技術、あなただけの表現技術が身に付くよう頑張って下さい。