スケールの知識9~5音階(ペンタトニックスケール)~
ペンタトニックスケールとは、5音でできた音階(スケール)のことです。メジャー・ペンタトニックスケールは、メジャースケール上の4,7番目を除いた5つの音で構成されているスケールです。マイナー・ペンタトニックスケールはマイナースケールから2番目と6番目の音を除いた5音で構成されます。
ペンタトニックスケールはポップ、ロック、ブルース、ジャズなどのポピュラー音楽はもちろん、民族音楽まで使用される最も代表的なスケールです。
スケールというと難しく感じられるかもしれませんが、「メジャー・ペンタトニックスケール」や「マイナー・ペンタトニックスケール」を覚えていれば、アドリブソロやオリジナルフレーズ作成など、様々なリードギターでの対応が可能になります。ギター教室やエレキギターレッスン、エレキベースレッスンなどでも、スケールの授業があると思います。理論は難しいという人でも、1度覚えてしまえばさまざまなコード進行に1つのスケールで対応することもできるので、自由な表現が可能になります。
琉球音階について
琉球音階とは、沖縄の音楽に特徴的な音階で、これもペンタトニックスケールになっています。琉球音階はメジャースケールから2番目と6番目の音を抜いた「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」の5音階で構成されています。その為「二六抜き」とも言われます。
「ファ」と「シ」の使い方が独特で、1音ずつ弾いてみるだけでも、沖縄の民謡のイメージが浮かぶと思います。
沖縄の他にも台湾、インドネシア、インド、ブータン、チベットなどのアジアでも使われていて、琉球音階のルーツであるという説もあります。琉球音階を使うと、沖縄風の楽曲を作ったり、楽曲を沖縄風にアレンジしたりすることができます。
インターバルとは、2つの音の間の距離のことを表します。日本語に訳すと「音程」になります。音程は数字で表され、1度、2度…のように使います。
C(ド)で始まるメジャースケールの場合は、基準となるC(ド)から見てどれくらい距離があるかを表すため、ド(C)=1度、レ(D)=2度、ミ(E)=3度、ファ(F)=4度、ソ(G)=5度、ラ(A)=6度、シ(B)=7度、ド(C)=8度…のように番号を振っています。また、スケールを表す際に基準となる音のことをR(ルート)と表します。
上記の場合はC(ド)=1度の音がRということになります。さらに、それぞれの音程が1音ではなく半音離れている時もありますよね。これを度数で表すときに「短(m=マイナー)」を使います。ミ(3度)の半音下のミ♭は「短3度(m3)」と表します。
ミのナチュラルは「長(M=メジャー)」を使い、「長3度(M3)」と表せます。2、3、6、7度の音には長と短が存在し、それ以外の1、4、5、8度の音には長短の区別がなく、「完全音程(P=パーフェクト)」と呼びます。上記の場合はファ(F)がP4、ソ(G)がP5、ド(C)がP8と表します。
では、先ほどの琉球音階を度数で表してみましょう。
「R-M3-P4-P5-M7」となりますね。この表記方法の知識があると、スケール表がなくても構成音と運指の位置関係が分かれば演奏することができます。これは弦音階楽器全てに共通ですので是非覚えておきましょう。
スケールやインターバルは、知識を頭で覚えることと実際に弾いてみることで身についていきます。理論は難しいかもしれませんが、一度覚えてしまえば基準の音からの距離で演奏すべき音が分かります。スケール表を丸暗記するよりも柔軟で応用性のある方法ですので、是非理解を深めていきましょう。
以下、全12キーの琉球音階の構成音です。ご参考下さい。
A琉球音階:A C# D E G#
E琉球音階:E G# A B D#
B琉球音階:B D# E F# A#
F#琉球音階:F# A# B C# E#
C#琉球音階:C# E# F# G# B#
G#琉球音階:G# B# C# D# F##
D琉球音階:D F# G A C#
G琉球音階:G B C D F#
C琉球音階:C E F G B
F琉球音階:F A Bb C E
Bb琉球音階:Bb D Eb F A
Eb琉球音階:Eb G Ab Bb D
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