スイープピッキング
今回はエレキギターを弾くならぜひとも習得しておきたいテクニック、スイープピッキング。スイープピッキングは数あるピッキング奏法の中でもやや難易度の高いテクニックです。ぜひ、この記事でご紹介する方法を参考に、上達を目指しましょう。
スイープピッキングはギターの弾き方の中でも目立つカテゴリに入り、マスターするとビギナーでも格好よく見えるため、音楽教室に通う方でもまず、スイープピッキングを覚えたい、という声が多く聞かれます。
スイープピッキングとは、ダウンピッキング、またはアップピッキングを連続して行うピッキングのことを指し、箒で掃くような動作からこの名前が付いたとされます。ダウンピッキングやアップピッキング等の基礎をしっかり固め、柔軟にピッキングができるようにするところから始めましょう。
左手に関しては運指を右手のピッキングにシンクロさせる必要がありますので、ゆっくりなテンポから練習していきましょう。
スイープピッキングは「3弦→2弦→1弦」または「1弦→2弦→3弦」のように何本かの弦をワンストロークで箒を掃くようにピッキングをします。
高難易度ではありますが、スイープピッキングを使用することで、弦移動が激しくテンポが速いフレーズへの対応が可能となるでしょう。オルタネイトピッキングでの弦移動が困難なために考案されたテクニックと考えたほうが自然かもしれません。
ピッキングのポイントは、弦を一本一本弾くイメージではなく、あくまでワンストロークで弾くイメージがよいでしょう。「2弦→1弦」をスイープピッキングで弾く場合、2弦をピッキング後にピックを1弦に当てて止め、そのままの状態から1弦をピッキングしましょう。
次に運指についてのポイントです。「3弦→2弦→1弦」をスイープピッキングする場合、1弦までピッキングがたどり着いた時に3弦と2弦の音が残っていることがありますが、これでは伴奏時に弾くコードアルペジオになってしまい、スイープピッキングにはなりません。
スイープピッキングは単音での旋律として使われますので、2弦をピッキングする際に3弦の音を止め、1弦をピッキングする際は2弦の音を止めましょう。音の止め方は弦を押さえている指を離して音を止めるよう練習してみてください。
スイープピッキングはギター教室のエレキギターレッスンのカリキュラムの中でもやや難易度の高いテクニックであり、見た目も派手なので初歩の方のみならず経験者の方にも人気の高いテクニックのひとつとしても知られています。
まずはピッキング、フィンガリングの基本を身につけたうえで、少しずつ段階を追っていくことが上達の早道です。