クラシックギターとは!?
今回はギターの中でも最も歴史が深いクラシックギターについてご説明いたします。
クラシックギターは大きく分けるとアコースティックギターの1種でありますが、ギターに張る弦や演奏スタイルなどに違いがあります。アコースティックギターはスチール弦を張るのに対し、現代のクラシックギターはナイロン弦を張ります。
1弦、2弦、3弦は一本の透明なナイロン弦、4弦、5弦、6弦は200本ほど束ねたナイロンに銀メッキの銅線を巻いた巻弦となっています。シャープな音が出るスチール弦に対し、ナイロン弦は柔らかく暖かみのある音が特徴です。
奏法スタイルについては、指弾きやピック弾きで演奏されるスチール弦アコースティックギターに対し、クラシックギターでは一般的には指弾きがメインになります。
また、クラシックギターはネックが太いため、スチール弦アコースティックギターでは可能な親指も弦を押さえるシェイクハンドを採用されることはありません。親指はネックの裏側に立てて他の指の支点にするクラシカルハンドが採用されます。
クラシックギターは伴奏と主旋律を1人で奏でる独奏スタイルも大きな特徴です。ピッキングによって音色やダイナミクスをコントロールし、1人の演奏だけでも音楽として成り立つことから、かのベートーヴェンはギターを「小さなオーケストラ」と言葉を残したほどです。
また、クラシックギターのサウンドは、どのジャンルの音楽にも合わせることができる柔軟な楽器でもあります。特徴的な柔らかく暖かみのある音は、ロック、ポップス、ジャズなど現代音楽では欠かせない楽器と言えるでしょう。
通常、クラシックギターはエレキギターと異なり、生音で奏でるのが特徴です。しかし、クラシックギターにも音量の増幅や音色を変化させるシステムを搭載したエレガットと呼ばれるエレキタイプが存在します。
クラシックギターの暖かみのある音色はそのままに、電気の力で利便性を兼ね備えることでドラムやエレキベース等の他の楽器とのライブ演奏などより多くの場面で活躍できるようになりました。スピーカーに繋ぐことができ、ロックバンドやコンサートのような大音量での演奏も可能です。
バンドでクラシックギターを使用したい場合は周りの音にまぎれないエレガットがおすすめです。クラシックギターは、様々な音楽に合わせることができる柔軟なギターとなっています。
エレガットを使用すればより多くの場面での演奏が可能となります。柔らかい弦で初心者にもおすすめのクラシックギター、ギター教室でぜひ触れてみてください。