ギターを弾く正しい姿勢とは
ギターのレッスンを始めるときに、最初に意識したほうがよいのは弾く姿勢です。演奏はスポーツと似ていて、練習時に姿勢に気をつけることで、フォームのかっこよさだけではなく、安定した演奏といったパフォーマンスすべてに効果がでてきます。コードやテクニックを覚えるのと同じように、安定した正しい姿勢を習得することが上達につながります。
ここでは、ギター練習の姿勢で気をつけるべきポイントについてお話します。
姿勢が悪いと体にも負担がかかります!
初心者の場合、椅子に座って弾くことをおすすめします。下向きに加減にならないために、できれば譜面台を使って練習しましょう。床やベッドの上などであぐらをかいて座る、脚を組んで弾くなどは、姿勢が歪む原因になるため、控えたほうが良いです。
安定した太ももの位置にギターのくぼみを乗せて、体に引きよせます。安定したリラックスした姿勢を探して、猫背にならないように背筋を伸ばします。体へ負担がかかり腰痛にならないためにも、悪い姿勢で練習しないようにしましょう。
頭の位置や腕の位置を把握しよう
頭や腕の位置を把握して、背筋を伸ばします。頭の位置は、腰の骨盤の真上ぐらいに持ってくるのがよいでしょう。ポイントは、指先を覗きこんで前かがみにならないことです。
ストロークするときの腕の位置は、ストロークする方の腕をギター本体の上に乗せ、ギターと平行になるように動かします。いい音を出すには、ストロークの軌道を作り、コードを押さえる方の腕は肘をほとんど開けないことがポイントです。
また、ピックの入り方が安定させるためにも、この状態でも猫背になっていないか気をつけましょう。
指の力を抜こう
フレットを押さえるときは、無駄な力を抜きます。力を入れずにフレットを押さえることがポイントです。肘が開くと指を動かしにくくなるため、フレットを押さえるときは重力にまかせて力を抜くことがポイントです。
特に親指に力を入れすぎると手首周辺が固まりやすく、体が力んでしまいます。指先だけなく、腕全体を使ってコードを押さえましょう。慣れてきたら、腕だけではなく、肩まわりの鎖骨や肩甲骨、背骨というように上半身全体でギターを鳴らすことを意識してみてください。
おわりに
ギターの練習を継続するためには、最初に安定した正しいフォームを習得しておくことが大切です。長時間練習で腰痛や腱鞘炎になる人は少なくありません。自然に背筋を伸ばし、頭や腕の位置を把握してギターを持ちましょう。
力を抜いてフレットを押さえられるように、指の形にも意識してください。後からフォームを矯正するのは意外に難しいです。早めに安定した正しい姿勢を見つけて、ギター上達を目指しましょう。