ギターの手入れの仕方が分からない
ギターの上達を目指してギターを手に入れたものの、手入れの仕方が分からないという方も多いのではないでしょうか。ギター教室でエレキギターレッスンやエレキベースレッスンを受けている場合でも、お手入れ方法を今更聞けないなんてこともあるかもしれません。
しっかりメンテナンスを行うことで、大切な楽器を長く愛用することができます。今回のコラムでは、ギターのパーツごとに基本的なお手入れ方法をご紹介します。
ギターのメンテナンスにおいて必需品とも言えるものにクロスやポリッシュがあります。どちらも比較的簡単に手に入れられるものですが、ギターはとても繊細な作りなので、基本的には楽器専用のものを使用するのをおすすめします。
クロスに関しては、高密度のスウェードタイプを使用するとギターの表面を傷つけることなくお手入れすることができます。
その他にも比較的安価で購入することができるネル製のものや、上質な本革製のクロスなどいくつかの種類がありますが、使用するパーツや素材などに応じて使い分けるのが良いでしょう。
ポリッシュに関しては、クロスと合わせて使用することでツヤ出しをすることができます。ギターの塗装によって適切なポリッシュが変わってきますので、ご自分のギターがどのようなタイプなのかを確認してからポリッシュ選びを行うようにしましょう。
ボディー部分のメンテナンス
一般的に出回っているギターの塗装はほとんどがポリウレタンです。また、初心者の方が初めの一本として手に入れやすい比較的安価なギターはポリエステル塗装のタイプが多いです。
どちらも光沢感のある仕上がりで、かつ強度が高いためどのようなポリッシュにも対応しているのが特徴ですが、できるだけギターを痛めないように楽器専用のポリッシュを使用するようにしましょう。
一見ポリウレタンやポリエステル塗装と似ているものの、若干風合いが異なるラッカー塗装が施されている場合には注意が必要です。
ラッカー塗装は伝統的な仕上げで比較的高級なギターに使われることが多いタイプですが、薄く塗装されているため専用のポリッシュを使用しないと塗装が剥げてしまう場合があります。
ご自身のギターがどのような塗装なのか見分けが難しい場合は、購入したショップに直接聞いてみるか、目立たない部分にシンナーを塗ってみることでテストをすることができますが、このときに塗装が溶けるようであればラッカー塗装である可能性が高いです。
その他の仕上げとしてオイルフィニッシュや艶消しタイプがありますが、こちらも専用のポリッシュで行わないとせっかくの塗装がだめになってしまうので注意しましょう。
実際にメンテナンスを行なっていく時は、適量のポリッシュをクロスにつけて優しく磨いていきます。目の粗いクロスと高密度のクロスとで両方用意がある場合は、順番に使用することでより綺麗に仕上げることができます。
指板部分のメンテナンス
指板部分も練習をすればするほど手垢などで汚れていくため定期的なお手入れが必要な箇所の一つです。多くのギターの指板は塗装されておらず木面がむき出しになっているタイプなので、汚れやすいのはもちろんのこと、乾燥の影響を受けやすくなります。
乾燥が進むとひび割れが発生し、修理が必要になってしまう場合もあるため、月に一回程度はメンテナンスをするのがおすすめです。お手入れ方法は、クロスに専用のオイルを数的垂らして優しく磨いていきます。この時にオイルが多すぎてもベタついてしまい逆効果なので、適量に注意しましょう。
あまり乾燥していない場合はオイルをつけずに乾拭きするだけでも充分効果があります。指板部分のお手入れは弦が張ってある状態だとうまく磨くことができないので、弦交換などのついでなどに行うと手間も省けるためおすすめです。
ギターは弾いているうちにどうしても汗や皮脂で汚れてくるものです。
定期的にお手入れをすることで、見た目がアップするだけでなく、楽器の寿命も長く保つことができます。今回ご紹介したお手入れ方法は誰でも簡単に行えるものばかりなので、ぜひ日々の練習と合わせて実践してみてください。