エフェクターの知識を学ぼう4(ブースター)
ギターやベースに繋ぐことで様々な音色を作り出すことができるエフェクターですが、その種類も数多くあるためどのように選んで良いか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回はエフェクターに関する基本的な知識として、ブースターについてご紹介していきたいと思います。仕組みやエフェクト効果などをみていきましょう。
ブースターとは、その名前の通り音をブーストする効果のあるエフェクターの種類、またはその効果自体のことを指します。
バンド演奏において、サビの部分で音量を上げることで盛り上がりを表現したり、ギターソロのパートでより音を目立たせたりする場合に使用できる便利なエフェクターとして多くのギタリストに取り入れられています。
ブースターの中にもいくつか種類があり、高音をブーストするタイプのもの、中音をブーストするタイプのもの、歪みを抑えながら音は強くできるタイプのものなど、表現したい音の種類に応じて様々なものが存在します。
特に歪みを抑えて音量だけをアップさせることができるブースターはクリーンブースターと呼ばれるもので、よりギターらしいサウンドを際立たせてくれる効果があるため、初めてブースターにチャレンジする方にもおすすめできるタイプです。
また、ブースターは他のエフェクターと組み合わせて使うことで音のバリエーションをグッと広げることができるので、単体よりも複数を繋げて使用する人も多いです。
特にオーバードライブやディストーションなど、いわゆる歪み系エフェクターと言われる種類との組み合わせがぴったりで、ライブなどで観察してみるとこの組み合わせでプレイしているギタリストを見つける機会も多いのではないかと思います。
また、ブースターは繋ぎかたによってもエフェクト効果に変化を持たせることができるというのも特徴です。
歪み系のエフェクターよりも前にブースターを繋ぐことで、歪み系エフェクターの歪みが強くなります。反対に歪み系エフェクターの後にブースターを繋ぐと全体の音量が上がるので、歪みの強さはそこまで変えずに音を強く出すことができます。
演奏する曲の最中に曲調が変わるものや、ギターソロなどで目立つ部分がある場合など、演奏する楽曲に応じてセッティングを変えてみると良いでしょう。
もちろんブースターは単体で使用することもできるのでそれだけで変化を楽しむことができますが、様々なエフェクターと組み合わせや繋ぎ方を研究することによって自分だけの音を作り出す楽しみもあるので、基本的な知識を蓄えたら色々なパターンで試してみるのもおすすめです。
ギター教室でエレキギターレッスンやエレキベースレッスンを始めたばかりのうちは、エフェクターを使うのは難しそうと感じる人も多いかもしれません。ですが、基本的な知識さえ学べば気軽に使えて音遊びの幅も広がり、楽しく練習ができるというメリットもあります。様々な効果を試して、お気に入りの音を見つけましょう。