エフェクターの知識を学ぼう3(オーバードライブ、ディストーション、ファズ)
ギターの音色はギター本体だけでなく、アンプなどの特性でも変わってきます。中でもエフェクターの存在は、よりエレキギターの音を変えることができる道具です。
ドライブ系エフェクターの種類、ブースター、クランチ、ドライブ、ディストーションの違いなどエフェクターはエレキギターの音を変化させることができる機材であり、細かい調節ができるためエレキギターには欠かせないアイテムの1つとなっています。
歪みエフェクターはエレキギターが音量の限度を超えることで発生する潰れた音を意図的に作り出すことができるエフェクターです。通常は音の歪みは好まれませんが、エレキギターでは心地の良い音として捉えられており、人為的に表現することでロックなどの音楽を盛り上げることができます。
歪み系エフェクターは、歪みの度合いを弱い順に「ブースター」「クランチ」「オーバードライブ」「ディストーション」「ファズ」に分類されますが、その境界線や違いは明確に定められているわけではありません。
またエフェクターの設定によってはディストーションエフェクターでオーバードライブやクランチとして使用することもありますので、使用者の好みで変化していきます。
一般的に歪み系エフェクターとして認識が高いとされるのは「オーバードライブ」、「ディストーション」、「ファズ」の3種類でしょう。オーバードライブはオーソドックスで癖がなく、ソフトに音が潰れるので歪みの基本として初心者向けとなっているエフェクターです。
もともとはアンプで過大入力して得られる歪みを再現するために作られたエフェクターということもあり、温かみのある歪みサウンドが特徴です。
ディストーションはオーバードライブよりも強調し、より力強い音の歪みが演出できるのが特徴となっています。
歪みが強いため、ディストーションサウンドで弾くコードはコード感がわかりにくくなってきます。パワーコードやリードギター時での使用が最も一般的と言えるでしょう。
ディストーションよりもさらに歪んだ音になるのがファズです。癖が強いので、美しい歪みを演出するには工夫が必要となるエフェクターです。
ファズは音を潰すほど歪みが強いため、ピッキングのニュアンスは出にくくコード感もほとんどわからないサウンドになりますが、その荒々しさが他の歪み系エフェクターでは得られない独特のサウンドとして使用されます。