アルペジオ2
ギター初心者ではなかなか難しい技法として、アルペジオという奏法があります。コードを一斉に弾くというものではなく、簡単にいえばコードとなる音を一音ずつ奏でるというもの。ギターだけでなく、ベースなどでもこのアルペジオという奏法が用いられるなど、大変魅力的な音色を発するものでもあります。
ぜひ身に着けたいテクニックで、ギター教室などでもお伝えしている技法ですが、テクニックの習得にはコードをしっかり習得したうえで適切な練習法が欠かせない技法でもあります。
コード・トーン・アルペジオとは
アルペジオのなかでも、とくにメロディアスな音色を発せる技法が、コード・トーン・アルペジオという奏法です。単なるアルペジオ奏法とは少し異なるこちら、難しい表現をさけ、ギター初心者にもわかりやすい表現をするなら、アルペジオという奏法はコードを押さえたままで弦を弾く奏法ですが、コード・トーン・アルペジオは、コードの音をそれぞれバラバラにして、あえてコードを感じさせるような奏法です。
バラバラにする分、弾き方も指の使い方に一工夫が必要となります。こうして文字にしてみればとても難易度の高いテクニックのように感じるでしょう。確かにギター教室に通い始めの方などには、少し難易度の高いテクニックではあります。
しかし、横浜などの教室でもこのテクニックを身に着けている生徒さんも多くおりますから、練習法さえ間違えなければ、決して乗り越えられない壁ではないことは事実といえます。コード・トーン・アルペジオの特徴は、コードの幅の広がりがあるというところ。
コード進行をただ追うようなメロディラインではなく、テンション・ノートを組み合わせて変化させるなど、組み合わせ方の違いで、様々なラインを作ることが出来、その分音色の広がりを思うように変化させることができる、いわば自分なりの音色を作ることができ、色んな音の姿を見せてくれる技法です。
基本フォーム
コード・トーン・アルペジオの練習法としては、まずは基本のフォームをしっかりと身に着けることが大切。ギターの奏法は、コード・トーン・アルペジオにかかわらず、どのようなテクニックの場合でもそうですが、正しいフォームを身につけなければ、正しい音は出ないと心得ておいてください。
横浜のギター教室でも、初心者のみならず経験者においても、まずは基本をレクチャーしているのですが、どうしても何度も練習をしているうちに、自分なりの弾き癖を覚えてしまう方もいます。
ギター教室であってもこうしたことは起きうるものですから、独学で学ぶ方はより、その恐れがあることに注意するべきです。コード・トーン・アルペジオの場合ですが、弦を弾く際にはピックを使用しても、指弾きでもどちらで大丈夫です。
左手でフレットの弦を押さえる方の場合でご紹介します。逆手の方は、この説明の左右を逆に考えてご覧ください。まず右手の親指は、4弦から6弦をベースとなる音を弾かせます。
そして人差し指は3弦を、さらに中指が2弦を、最後の薬指は1弦を弾かせるため、全ての指に役割があります。そのため、それぞれの指を使いやすいよう、ギターの持ち方、目線などは、基本の練習法をしっかりと履行することが大切です。
何度も説明しているようですが、こうして弦を弾くのに4本の指を使うため、慣れないうちは、どうしても弾く指や押さえる指を見ようとして身体がくの字になって、姿勢が悪くなりやすいもの。
しっかり見なくても、どこに弦があるか、コードはどのように押さえるかなどを覚え、身につけた上で、コード・トーン・アルペジオの練習をすることをおすすめします。
コード・トーン・アルペジオの練習方法
コード・トーン・アルペジオの練習法としては、まずすべての指で弦を弾くことに慣れるというのが大切です。どうしても、親指や人差し指は日常でも使う頻度の多い指であることもあり、比較的弦を弾くということも難しくないもの。
ところが、中指や薬指となると、意外と使いづらいものです。たまに使うのならば、気にならないのですが、コード・トーン・アルペジオの場合、パラパラと音を弾くことでその音色の魅力を発する奏法のため、音のタイミングがずれてしまうと興醒めしてしまうのです。
そのため、慣れない薬指や中指が、親指や人差し指のテンポに合わせて弦を弾けるようになるまでが、難しいのです。また曲のコードとなると、指の動かす位置、リズムも覚えなければなりません。
そのため、どの指でどの弦を弾くのか、頭に入っていなければ、いざ音を奏でるときに慌ててしまい、思うような音色を発することができなくなってしまいます。
練習法としては、まずコードを覚えて、それぞれの指が同じように等しく弦を弾けるようになるよう、地道に練習を重ねることです。横浜の教室でも、この指の使い方に苦労する方もいますが、基礎からしっかり学ぶことでそれほど長い期間を経ずにコード・トーン・アルペジオを身に着ける生徒さんも多いのです。
しかも、この奏法は身に着けると、その後のギターテクニックに不安が無くなる分、いろんなジャンルの音楽を楽しめるという利点もあります。ぜひ身に着けておくべき奏法といえます。
様々な技法がある中、コード・トーン・アルペジオは奏法の中でもよりレベルの高いテクニックです。しかし、カッコよくギターを鳴らしたい、様々なジャンルの音楽を楽しみたいという方には、このテクニックは必須といえます。しかも、これを身に付けることで、より音楽の可能性を感じるようになったという方も多いもの。
指の使い方が多く、テンポも重視されるなど、一見難しそうに見えますが、そこには奥深い魅力がたっぷりと詰まったテクニックでもあるということです。横浜のギター教室では、こうした一見難しいテクニックも、より分かりやすくお伝えしています。
独学では限界を感じている方、もっとテクニックを磨きたいという方は、ぜひ体験レッスンからでもお問い合わせいただき、お試しください。