エフェクターの知識を学ぼう8(コーラス、フェイザー)
様々な種類があるエフェクターですが、その中でも音の世界観を広げてくれるモジュレーション系は人気があるエフェクターの1つで、私が担当する横浜のギター教室でも質問を受けることがあります。
今回はモジュレーション系エフェクターの中から特に初心者の方にもおすすめの、コーラスとフェイザーについて使い方や効果をご紹介していきます。
コーラスの使い方や効果
コーラスはモジュレーション系の定番とも言えるエフェクターで、音に厚みを出したい時によく使われます。
原音に約0.01秒の遅れた音が混ざることでコーラスが生まれます。そのためコーラスはディレイの一種とも言えますが、ディレイの場合は音に大きな遅れが生じるため原音を聞き分けることができるのに対して、コーラスの場合はわずかな遅れとなるため、トリップ感のあるモジュレーションサウンドを作り出すことができます。
主なつまみはDEPTH、RATEまたはSPEED、LEVELの3つがあり、それぞれを調整しながら音を作っていきます。
DEPTHはエフェクトの深さを調節し、RATEまたはSPEEDはエフェクトのスピード(ゆらぎの速さ)を調節、そしてLEVELはエフェクトの音量を調節して原音とのバランスを変えるつまみになります。初心者の場合はエフェクトをかけ過ぎてしまうことも多いので、加減に気をつけて取り入れましょう。
また、コーラスはディレイと同じくデジタルとアナログの2種類があり、デジタルはクリアではっきりとした音質、アナログは温かみがあり馴染む音質という特徴を持っています。それぞれに良し悪しがありますので、出したいサウンドや好みに応じて選びましょう。
フェイザーの使い方や効果
フェイザーは、フェイズ(位相)をずらし、その上に原音を重ねることで音が回転しているようなエフェクトがかかります。同じモジュレーション系エフェクターでもコーラスと異なるのは、コーラスは音を遅らせるのに対して、フェイザーは位相、つまり波形をずらすことによって音を変化させる点です。
この効果によってリズムがぼやけずにハッキリとしたサウンドを出すことができるので、テンポが速い曲や、リズミカルな曲に使うのがおすすめです。緩めにかけてロックのリフに使ってもいいですし、ファンクなどのカッティングに使って勢いをプラスしても良いでしょう。
ちなみにフェイザーにもコーラスと同じようにアナログとデジタルがあります。つまみの調整具合はもちろんのこと、機種によっても特性が異なるので色々試してみてください。
横浜のギター教室では、基本知識だけでなくそれぞれの生徒さんに合わせた好みのサウンドづくりのアドバイスも行なっています。理想のサウンドを目指して、日々研究を重ねていきましょう。