スケールの知識8~5音階(ペンタトニックスケール)~
エレキギターレッスンやエレキベースレッスンをある程度進めると、ソロを演奏してみたいと思うものです。ペンタトニックスケールはソロを弾く際にとても良く使われるスケールですので是非参考にしてみて下さい。
マイナーペンタトニックスケールについて
ギター用語の中でも頻繁に出てくる「スケール」という用語。ギター教室などに通っていれば講師が意味を丁寧に教えてくれますが、独学の人の中には中々理解ができず、難しいと感じる人も少なくないでしょう。スケールとは音階を意味します。
そもそもスケールによって音楽は構成され、曲は成り立っています。誰しもが知っている「ドレミファソラシ」という7音、これもスケール。
これ以外にも様々な種類のスケールが存在しますが、今回紹介するマイナーペンタトニックススケールもその1つです。
ペンタトニックススケールは1オクターブ5音で構成されているスケールであり、ペンタトニックスケールには様々な種類のペンタトニックスケールが存在します。
マイナーペンタトニックスケールは前回紹介したメジャーペンタトニックスケールと並んでロック、ポップ、ブルース、ジャズなどジャンル問わずに良く使用される代表的なペンタトニックスケールです。
メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールの使用法の違いを簡潔に説明するならば、メジャーキーの楽曲に使用するのがメジャーペンタトニックスケール。
マイナーキーの楽曲に使用するのがマイナーペンタトニックスケールになります。
マイナーペンタトニックスケールの構成音をご覧ください。
マイナーペンタトニックスケール:R m3 P4 P5 m7
Cマイナーペンタトニックスケール:C Eb F G Bb
構成音にm3があることでマイナーの響きを出すスケールであることがわかります。またマイナーペンタトニックスケールはメジャーペンタトニックスケールのM6を軸に並び替えたスケールですので、メジャーペンタトニックスケールと同じ運指でスケールを弾くことが可能です。ポジション的にもベンド等の表現技術がやりやすいポジションになっており、演奏のコツをつかみやすいスケールです。
演奏時のポイントとして、ベンドを駆使した演奏をする場合はベンドがしやすいシェイクハンドフォームがお勧めです。
逆にナチュラルマイナースケールなどの7音階スケールと混ぜ合わせて演奏する場合は小指まで使えるクラシカルハンドフォームで演奏するのがお勧めです。
以下、全12キーのマイナーペンタトニックスケールの構成音です。ご参考下さい。
Aマイナーペンタトニックスケール:A C D E G
Eマイナーペンタトニックスケール:E G A B D
Bマイナーペンタトニックスケール:B D E F# A
F#マイナーペンタトニックスケール:F# A B C# E
C#マイナーペンタトニックスケール:C# E F# G# B
G#マイナーペンタトニックスケール:G# B C# D# F#
Dマイナーペンタトニックスケール:D F G A C
Gマイナーペンタトニックスケール:G Bb C D F
Cマイナーペンタトニックスケール:C Eb F G Bb
Fマイナーペンタトニックスケール:F Ab Bb C Eb
Bbメジャーペンタトニックスケール:Bb Db Eb F Ab
Ebメジャーペンタトニックスケール:Eb Gb Ab Bb Db