リズムの知識5・・・付点音符とは
ギター演奏において、リズムは重要です。プロのギタリストとアマチュアの差は、リズムにあるとも言われています。初心者のうちから、しっかりとリズムを意識して練習することで、上達につながります。今回は、横浜のギター教室で講師をしている私が付点音符について解説します。リズムの知識を持ったうえで、楽譜を確認し、練習していきましょう。
付点音符とは
付点音符とは、音符の丸の右に小さい黒い点がついているもののことです。様々な音符がありますが、小さい黒い点がついている音符を総じて付点音符と言います。点がつくことにより、この音符の長さは、点がついていないもとの音符の×1.5に長くなります。
付点音符の種類と音の長さ
付点音符には、いくつもの種類があります。具体例とともに、付点音符の種類と音の長さをご説明します。まずは、全音符に点がついている付点全音符です。全音符は棒がついていない白い丸で表記される音符です。
音の長さは4拍です。付点全音符は、2拍分プラスされて、6拍になります。次に付点2分音符です。2分音符は、白い丸に棒がついている音符で2拍の長さです。
したがって、付点2分音符は3拍の長さになります。4分音符は黒い丸に棒がついている音符で1拍です。付点4分音符は1.5拍になります。この他にも、付点音符はありますが、全て元の音符の1.5倍の長さになるということをおさえておきましょう。
付点音符を含むリズムの練習方法
ピアノなど、他の楽器や歌などを勉強したことがある方であれば、ギターも同様にリズムを意識して練習していけばよいでしょう。しかし、音楽をやるのはギターが初めて、音楽は初心者だという方は、始めのうちはこの付点音符の長さの感覚を掴むのが難しいかもしれません。
付点全音符の6拍、付点2分音符の3拍はリズムを刻みやすいですが、付点4分音符の1.5拍の感覚がよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、いきなりギターを弾きながらリズムをとるのではなく、まずは手拍子をしてリズムの感覚を身に着けるのがおすすめです。
特に、付点4分音符のリズムについては、付点4分音符+8分音符のセットで2拍と覚えるとよいです。付点4分音符が1.5拍、8分音符が0.5拍なので、続けると2拍分になります。
これを「タ~ンカのリズム」とも言います。この「タ~ン」の部分が付点4分音符です。この認識のもと、楽譜を見ながら練習していきましょう。このリズムがわかりにくい、本当に正しいリズムで弾けているのかが心配だという方は、横浜のギター教室でレクチャーします。