テクニック基礎編 ハンマリングオン・プリングオフ
ギターの演奏には様々なテクニックがありますが、その中でも基本と言えるのがハンマリングオンとプリングオフです。ここでは、横浜のギター教室でも基礎テクニックとして大切にしているこの2つの奏法をご紹介していきます。
これからギターを始める方や始めたばかりの初心者の方は、日々の練習の参考にしてみてください。
ハンマリングオン
ハンマリングオンとは、ハンマリングと略して呼ばれることも多いギターの基本的なテクニックの1つです。ギターをピッキングせずに、指でフレットをたたくようなイメージで音を出す奏法です。ポイントは、あまり力を入れすぎないようにすること、他の弦の音が出ないように指を立てることです。
音がうまく鳴らないという場合は、叩く力が弱いか、指が斜めや横から当たっている時があるので、しっかりと狙いを定めて打ち付けるようにしてみてください。
初心者のうちは感覚がつかめるまでが大変ですが、音が出るようになれば自然と力加減もわかってくるようになるでしょう。タブ譜では、スラーが書かれたり、スラーに「H」の表記が添えられたりします。
プリングオフ
プリングオフは、こちらもハンマリングオンと同じようにピッキングをしないで音を鳴らす奏法で、プリングと略されることもあります。
ハンマリングとの違いは、弦を押さえている手の指を弦に引っ掛けながら、弾くように離して次の音を鳴らします。まず3弦の3フレットを人差し指と、同じく3弦5フレットを薬指でしっかり押さえ、その薬指の先を現弦に引っ掛けるように下に弾きます。
この時に人差し指をしっかり押さえていないと綺麗な音が出ないので、弦に指を引っ掛けながら、弾くように離すのがポイントです。
逆に、力が強すぎると綺麗な音が出ないだけでなくリズムも狂ってしまうので、程よい力加減がわかるようになるまで練習をしましょう。
プリングしやすいポジションに指を動かすのはなかなか難しいですが、鳴らす弦にあらかじめ指を置いておくのも感覚をつかむのにおすすめの練習法です。プリングオフは、タブ譜ではスラーに「P」と表記されます。
毎日やることが大事
ハンマリングオン、プリングオフと言った基本的なテクニックは、毎日やることが大事です。私がレッスンを行う横浜のギター教室でも、通っている生徒さんにはレッスンの時だけでなく、自宅でも毎日練習することをおすすめしています。
基礎トレーニングとして、1日5分でも良いので継続することで指も慣れていき、自然に身につけることができます。
そしてこれらのテクニックを磨いていくことで、多くのギタリストが憧れる上級テクニックでもあるライトハンドやタッピング・トリルといった奏法に繋げていくことができるので、地道にがんばっていきましょう。