ギター上達法!その34(脱初心者~27)色々なジャンルを聴いてみよう14
ヒップホップと楽器は一見結びつかない様に見えます。しかし近年ではエレキギターやエレキベースレッスンでも取り入れられています。
さまざまなジャンルを聞くことで、演奏の幅を広げることが出来ます。ヒップホップのルーツは貧困にあるといわれていますが、実はもっと遊び心のある音楽なのです。
ヒップホップを聴いてみよう
ヒップホップは70年代にアメリカで誕生しました。今ではヒップホップと言うと音楽のジャンルとして広く知られていますが、もともとのヒップホップは文化の総称を表しています。そのヒップホップは大きくは4つの要素に分かれていて、DJ・ラップ(MC)・ブレイクダンス・グラフィティがあります。
DJとMCはパーティを盛り上げる役、そのブレイクビーツを聴きながら踊るブレイクダンサー、そしてパーティの様子を壁や橋にアートを残すのが役割になります。
当時のクラブではいわゆるディスコサウンドが流れ、大人の社交場で若者が通うのは一般的ではありませんでした。
しかしヒップホップが生まれた事で、クラブに通えない若者が公園に集まりヒップホップを楽しむという文化が根付きました。トレンドであるディスコに流されない、いわゆる「反抗」のイメージはここから来ていると考えられています。
音楽で盛り上がるという部分はヒップホップもディスコも同じですが、ヒップホップミュージックの特徴はサンプリングにあります。さまざまな曲の特徴的なフレーズやリズムを切り貼りすることで、独特のサウンドを生み出しています。
そこにラップを重ねていくのですが、その歌詞も特徴的で、言葉尻や似たような言葉を繰り返し使用します。
一般的には「韻を踏む」と言うように言われています。ヒップホップはビート自体がゆったりしている曲が多いのも特徴の1つです。
DJでは単に曲を繋ぐだけでなく、スクラッチと言うテクニックを使って曲にアクセントを付けます。このスクラッチにはいろいろな種類があり、代表的なものだとベイビースクラッチ、フォワードスクラッチ、トランスフォーマースクラッチなどが挙げられます。
ヒップホップをギター教室のエレキギターレッスンに取り入れる理由として、ヒップホップとロックを融合させたミクスチャーをはじめ、ヒップホップとポップス、ヒップホップとジャズなど現代の音楽ではあらゆる音楽にヒップホップの要素が含まれていることです。
また、サウンドの特徴や雰囲気を知ることで、自分自身の演奏の幅が広がります。さまざまなジャンルを聞き、いろいろなエッセンスを取り入れていきましょう。