ギター上達法!その30(脱初心者~23)色々なジャンルを聴いてみよう10
今回は1950年代にアメリカで大流行した「ロカビリー」について紹介したいと思います。音楽はジャンルの違いによってファッションなど、音楽の内容以外の面でも変化がありますが、ロカビリーの場合はもちろん“リーゼント・ヘアースタイル”。このように音楽以外にもジャンルの違いによる変化があるのは興味深いですね。
さて、ここからはロカビリーの音楽面について触れていきたいと思います。
ロカビリーを聴いてみよう
ギターを上達させるためには練習することが一番大切ではありますが、色々なジャンルの音楽を聴くということも非常に大切なことです。
音楽はジャンルによって特徴が全く違い、リズムや使用されている奏法も全く違います。それを聴くことによってリズムを感じることが出来るようになりますし、様々な種類の奏法に触れることが出来るようになります。リズムの知識が増え、また奏法の幅が増えて演奏方法の選択枝が広がることは音楽的な能力の全体的な向上に繋がります。
そのため普段聴くジャンルが決まっているという方でも、いつもはあまり聴かないものにもチャレンジしてみることをお勧めします。ロカビリーは1950年代のアメリカで生まれた音楽で、ロックンロールとカントリーミュージックが合わさったものです。
ロックンロールと混同されがちなのですが、黒人的なR&Bの要素が強いものがロックンロール、白人的なヒルビリーの要素が強いものがロカビリーです。ロックンロールはリズムアンドブルースが原点となっていますので基調となっているのはほぼ均等なエイトビートであり、ブルースのコード進行が基となっていることが多いです。
その一方でロカビリーはロックンロールにカントリーやウエスタンの要素が加わっているので、均等なエイトビートではなくカントリーらしい独特のリズムを持っています。
ウッドベースでは弦を指に当てて打楽器のような音を出すスラップ奏法や、ギターではカントリーには欠かすことが出来ないフィンガーピッキングであるギャロッピング奏法、ヴォーカルでは声をしゃくりあげるヒーカップなどが使用されていることが演奏面での大きな特徴です。
独特なリズムや、カントリーに多用される奏法を学ぶことが出来ますので、今までロカビリーは聴いてこなかったという方も、ぜひチャレンジしてみてください。
ギターを上達させたいと思うと、躍起になって練習をする方が多いのですが、演奏するだけでなく音楽を聴くということも非常に重要です。音楽を聴くことで身体にリズムやビートが染み込みますし、フレーズや奏法を学ぶことが出来ます。
そしてこれは音楽のジャンルによってそれぞれ違っていますので、ジャンルを絞ることなく幅広いものを聴くようにすると良いです。
以上のようにリズムにおいても演奏面においても様々な要素が詰まっているジャンルです。演奏してもとても楽しいジャンルですので、楽器を演奏される方にお勧めしたいジャンルの一つです。