フィンガリングが上達しない
フィンガリングとは楽器を演奏するときの指の使い方のことを言います。ギターやベース、バイオリンなどもフィンガリングを駆使して演奏する楽器です。
この指の動きがスムーズであるほどより多くの音を正確に出す事が出来ます。指使いをスムーズに行うには、フォームがとても重要になってきます。
ネックの握り方による押さえやすいコードの違いなどはあるでしょうか。
ネックを握るフォームには、シェイクハンドとクラシカルハンドの2つがあります。どちらのフォームで演奏するかは、演奏する楽曲のジャンルやテクニックなどで変わってくる部分です。
シェイクハンドは親指がネックの上までくるポジションをとります。ネックを握りしめているような見え方になります。
ネックが太めの場合や女性で手が小さい場合などは、やや弾きにくくなることもあるでしょう。クラシカルハンドはネックの裏側の真ん中あたりに親指のポジションがきます。
多くの場合このどちらかのフォームが演奏の基本形となっています。
シェイクハンドは立ったときにギターの位置が低くなっても弾きやすいグリップの仕方です。ネックを手でホールドする形になるので、安定感があり手首の力もしっかり使えます。
よってベントがしやすいというメリットがあります。ベンドとはいわゆるチョーキングのことです。ただ指を広げにくい握り方なので、やや小指が使いにくいかもしれません。
フレットを横に移動する時にポジションのずれが起こりやすいというデメリットもあります。ベンドやビブラートにより多彩な表現が出来るので、ブルースやロックなどの演奏にも合うでしょう。
クラシカルハンドは弦を押さえる指を大きく広げやすいメリットがあります。小指も広げやすいので細かな動きが可能です。
複数の弦を同時に押さえる必要のあるバレーコードの中で押さえにくいとされているFコードも、クラシカルハンドのほうが押さえやすいでしょう。
フィンガリングの幅が広がるという事は、それだけ演奏の音域も広がるという事です。より指を速く動かす必要のある速弾きなどにも向いているフォームです。
ハンマリングやプリングなども向いています。デメリットとしてはベンドやビブラートをする際に不安定になりやすい事があげられます。
フィンガリングをスムーズに行うには、弾きやすいフォームを組み合わせてみると良いでしょう。曲に合わせてフォームを使い分けると弾きやすくなります。